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ポリヴェーガル理論と呼吸

更新日:2021年4月28日

ポリヴェーガル理論

アメリカ・イリノイ大学精神医学部名誉教授のスティーブン・ポージェスが提唱した理論

今まで自律神経による自己調整・環境適応は

交感神経」と「副交感神経」の2種類によって調整されていると考えられてきました

ポリヴェーガル理論では 背側迷走神経(副交感神経)」 「交感神経」 「腹側迷走神経(副交感神経)」


背側迷走神経

原始的 太古からの神経(爬虫類) 凍結反応 死んだふり シャットダウン


交感神経

二番目に古い神経(哺乳類) 戦う 逃げる 緊張 警戒


腹側神経反応

一番新しい神経(主に人間) 他者との関わり 安心感 リラックス

表情筋 声帯、喉の筋肉 耳 内臓などにつながっており

自らのそして他の人の顔の表情 声のトーン 

副交感神経が優位となり心拍数を下げ 

人との絆を育み 良好な良好な人間関係を構築します




胎児も母体の中で魚→トカゲ→ヒトのように、胎内で進化を辿ります


この神経の発達の過程を順序立てて理解することで

ヒトの落ち着いた状態やストレス状態(圧倒やフリーズなど)を見極めるのに役立ち

また3つの神経系の特徴を知ることは

自動反応を理解したり

過剰な反応を予防することにも役立ちます


背側迷走神経が過剰にはたらくと「解離症状(意識消失、動けなくなる等の症状)」を引き起こしたり


交感神経が過剰にはたらくと 常に攻撃的 怒りっぽくなり対人トラブルが頻発し


腹側迷走神経が発達しないままだとリラックス 人に心を許すことが出来ないままとなり

いくら支援の手を伸べられても孤立・自滅の道を突き進んでしまったり




腹側迷走神経は 

人間関係や社会関係を司る神経ということで

社会交流神経系

(Social Engagement Neuro Platform)

と名づけらます


内臓器官の中で唯一意図的にコントロールできるのが呼吸です

そして 呼吸を意思によってでコントロールできるのは人間だけ


ゆっくりとした呼吸 

特に吐く息によって

副交感神経はオンになり

リラックスします


安心できる環境で

ゆっくりと呼吸を深めながら

自分の身体に意識を向けて整える

その事がヨガに必要な土台



以上

先日 旅立たれたマリア先生から 

2019年11月 

メンタルヘルスケア指導者コースで学んだ

内容と今の知識からまとめてみました


これからも

「誰にでもヨガの恩恵を」

先生の言葉を胸に

マリア先生と同じ 

作業療法士とヨガ指導者として

先生からの学びと

自らの学びを深めながら

皆さんの元に届けて行くことを大切にして 

御冥福を祈りたいとおもいます





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