信頼の法則

最終的な判定や決定は、自身の最も深いところにある直感や知恵を信頼して行わなくてはなりません、奥深い自分に備わった知恵を信頼するべきなのです。

占いを絶対視する方々も多くいますが、カウンセリングの様に自身の中にある答えを探すサポートであり、すべての答えはクライアントの中にあると信じています。

見えないものを外からアクセスして語られる一般的な霊感占い等に高額な金銭を払いのめり込む人達が沢山います。過度のストレスや不安があるとワーキングメモリーが飽和して、冷静な判断ができなくなります。その状態のまま最終決定を誰かにゆだねる事はとても危険で、私は間違いだと思っています。もちろんすべての霊感占いを否定しているわけではありません。

この法則は、自分の内側に存在する大いなる魂と、そこから生まれる崇高な知恵を信頼することを教えてくれます。

自我意識を高めるだけではないのです。

大いなる魂はどんんな人にも、それて世界のあらゆるレベルに機能していることを教え、取り巻く世界に対する深い信頼を促します。

既存の宗教にあるような外面的な神を信仰することとは全く異なります。

生まれながらに備わった知恵や宇宙の法則を信じ、幸せも不幸も含む人生のすべての過程や存在理由を信頼し、どこに足を踏み入れようと、その下には必ず道が現れると信じる事。

私たちは皆、人が「神」と呼ぶ偉大な神秘の一部であり、一人ひとりの内に、畏怖すべき力強く賢い不死の「魂」が脈々と息づいていることを教えます。

「自己を完全に信頼している」という時、大抵は意識的な自己、理性や自我を信じているしかすぎないのです。

このような自信では、人生の荒波を乗り超えることはできない。

意識が利用できるは、ほんの限られた知識領域だけだからです。

真の自己信頼、無限の知恵と忍耐、共感という神秘的なエネルギーが内にあり私たちを形作り、私たちを通して現れると信じるとできた時、人生の新たな扉を開けることができます。

深遠なレベルの信頼を手に入れた時、「自分」や「他人」とよんでいる存在はすべて、崇高なエネルギーの一部あると信じることができる。

宇宙の原理ともいえる、崇高なエネルギーは、独自の摂理、法則に従って、世界のあらゆる出来事の底流として機能していることが心から信頼できるようになれば人生のあらゆる局面を信頼して生きられるようになります。

結びつきを感じるため、頭の活動から抜け出し、すべての決定を心にゆだねなければなりません。

どのように行動するか、何を食べるか、いつセックスをするか、自分をどのように癒すかなどについて決める時、頭の中の知識をもとに分析するのではなく身体の声に耳を傾けるのです。

真の自己信頼は、まず自分という存在のすべて、身体、心、感情、精神を絶対的に信じる事から始まります。

自己信頼は、直接の経験を通してのみ得られるということが分かります。

武道やスポーツ、楽器演奏などは、身体にそなわる直感的な知恵を体験で思考経路を通らず本能的な知恵に従って身体を動かす能力を開発してくれます。

健康管理の仕方や高度な医療知識など全くなくても、自分の身体を健康に保つ知恵を持っていることに気づくでしょう。

理性を信頼することも教えます、理性の情報を蓄える能力ではなく、崇高な知恵を利用する能力です。

脳は整理棚やコンピューターとしてだけでなく、どの局の周波数に合わせられるラジオとして機能する、情報は脳からくるのではなく、脳を通ってくるものなのです。

余分な知識を払いのけ、最も深いところにある直感を信頼することです。

カウンセリングの場面でも、年齢、性別、立場からくる思考や知識が、魂の声である直感を感じさせにくくしたり、抑え込もうとしている場面を多く見ます。

感性は潜在意識のメッセージを伝え、不十分な知識しかない理性よりも素早く、より包括的な判断を下し、精神法則として現れる普遍的な叡智を取り出します。

大いなる魂を信頼する者は、これと共に行きる事ができ、自分への信頼が深まれば、崇高な知恵や愛が、人生のあらゆる局面で作用している事を実感できる。

本当の自己信頼をできたとき、私たちが生まれてきた目的を達成するという究極の使命を果たすために、勇気をもって「失敗」を経験し、そこから学習できるようになります。

試練は皆、大いなる魂から与えられた学習の機会です、さまざまな状況や試練困難に向かわせて、そのたびにどの程度、自分を信頼しているか、そして精神法則をそれらの経験から学び取っているかを悟らされます。

人生の専門家は自分自身、他人や先人の意見ではなく、自分の中にある高次の自我、大いなる魂の語りかける声を信じることが究極的に一番自分のためになることに気づきます。

それが他人の心の中にも作用していることを知った時、世の中や他者に対する恐怖心はなくなり、大きな地球家族として愛情がうまれる。

宇宙全体を統べる叡智の存在に気づくことになる。

人生で出会うことはすべて、究極的に目的を達成するために、絶妙なタイミングで送った経験だから。

大いなる存在は経験をするために、人間を造ったのだから。