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パターンの法則

人間は古いことを新しいやり方で行ない、生活や態度を変え、再構成する能力を持っています。

しかし、変化に対する根深い抵抗感があり、変化に対応する能力を抑制する事を併せ持っている。

この抵抗感は基本的な身体的、心理的構造に根差していています。

幼いことからの物事をパターン化することで、環境に順応することを覚える知恵も、おおいなる宇宙との結びつきも、ここから始まる。

パターンを構成する習性は、私たち人類の種の保存本能と結びつくことが多い。

子供の頃、パターンを観察することで、世界の成り立ちをつかんでいく。

無防備な生まれたての頃、言葉も扱えず、ただひたすらに泣くことにより、欲求を表現して保護してもらう時期を誰でも過ごしている。

両親の予定と身体リズムに従って、空腹と食事、昼と夜、目覚めと眠りのパターンを経験し、発音様式と認識し、音と意味を理解し、話すことを学ぶ。

生きていくために、培っていく行動パターンは0才~7才に、脳神経が形成されていく過程で形成されていく。



パターンは繰り返されるものと知り、依存することを覚える。

意識的にパターンを崩し、何か違うことをしてみると、落ち着かなかったり、奇妙な感じがするもの、これが習慣からくるものである。

良い習慣はそのままに、変えなくてはいけないのは、破壊的なマイナス作用のある習慣と行動様式です。


私が今、この文章をまとめているのも、朝の仕事がない日には、アラームよりも早く目覚めたら、パソコンを開く習慣を構築しているから起きているものかもしれない。

また例として飲酒癖のある人は、何度も禁酒をするも長続きせず、それでも一年の断酒に成功し、完璧にアルコールから抜け出したと思い、「一年飲んでいないから、ちょっとなめさせて」と行ったとたんに気が緩み、以前のパターンがあらわれて飲み始めるようになる。

一年間の頑張った積み重ねが、ほんの一口から簡単にのみ込まれてしまうのである。

自分自身ではもうコントールできなくなる行動パターンが依存症となってしまう。


ニュートンは、運動の第一法則「外からの力が作用しない限り、静止している物体は静止し続け、動いている物体は同じ速度で直線上を動き続ける」ことを明らかにする。

パターンは崩さない限り永遠に残る、「今度は違う」「もう二度としない」と決心するだけでは不十分なのです。


例として、ある体重増減を繰り返す人の場合は、自己嫌悪が起きる際に食べ過ぎる事があった。見た目を気にして、食べる事を抑えようとしていても、仕事や家庭でのストレスが起きた際に食べる事へ逃避してしまう。止めようとしていたのに、また食べてしまっている事自体も自分に対しての負の感情となり、そこからの逃避で更に食べる事にはまってしまう事が起きていくと、逃避したい負の感情が強くなり、更にとことんまで食べてしまう。このような負の感情のスパイラルは、積み重なり、そのこと考える事さえもストレスになってしまう。


そこで、どのように負の感情と向き合っていくか、まずは負の感情からおこる自分の行動パターンを知り、受け入れてみる事から始まる。

長年積み重ねたパターンは強力になっており、心の強さだけで抑えこもうとしても難しく、誰だって困難である。

それがゆえに、それが起こりそうな時に、その感情に飲み込まれる前や、早い段階で新たな行動を起こし、強まっていく負の感情から気を背ける事を行う。

次にその行動が出そうになる時、ひとまずウォーキングをするなど違うパターンを入れ込むこと。四の五の言わずに、気持ちがざわつく時には、ウォーキングシューズに足を入れる。

パターンを認めて、それと止める行動を起こすことにより、好ましくない習慣を崩すしていくのです。

決意が長続きしない人、間違いを繰り返す人に特に重要な行動なのです。

起こる原因しっかりと調べ、他の行動により遮り、崩さなければパターンは永遠に繰り返してしまう。

古い習慣に対して、むやみやらたらに闘い続けるのではなく、何か違うことを取り入れてパターンを破る必要性を知る。


この4月のというのは、生活環境が変化していく人が多い時なので、自然と行動の変化が起きやすい時でもあります。この時に新しい行動を行っていきやすいので、その流れに乗る。

新しい行動を入れ込むには、シンプルに忙しすぎる日常では新しい事を入れる時間が困難となるので、日々のゆとりも必要かもしれない。

また、思い立ったら行動に移れるように、思い付きから行動への負荷をなるべく減らす。

例えば、負の感情が起きたらウォーキングをするとするならば、玄関にはすぐに足を入れる事ができるウォーキングシューズがあることが、スムーズな行動へつながります。

そして『自分を知る』ということが根本に必要となるのです。

 
 
 

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