この瞬間の法則
- YOSHIYOGA
- 5月6日
- 読了時間: 3分
「時は存在しない」と言われても、大抵の人は哲学上の抽象論を言っているのかと思われる、時は明らかに存在するように思えます。
それは、ヨガの修行時に「この世のすべては幻である」と説かれた時と同じぐらいのインパクトです。
時計をしてカレンダーを眺める、過ぎ去りし事、将来の事を予測することもできる。
実際に私は、今から3時間後に仕事に向かう、それを逆算して今これをまとめている。
ただ、自分自身の心を厳密に吟味すれば、今だけが存在する別の可能性が見える。
3時間後はまだ訪れていないし、それまでに何が起こるかもわからない。
そして、未来はこの瞬間には存在しない。
この瞬間、そして次の瞬間存在するという印象と記憶が並んだものにすぎないかもしれない。
そして、過去を後悔する場合、その過去は「現在の心の中」にしか存在しない。
高校時代にライブで歌詞が飛んで真っ白になった事実も、おそらく今となれば私の記憶の中にしかないもの誰も覚えいてもいないかもしれない。
誰しも思い出を心に蘇らせながら後悔し続ける。
将来も「現在の心の中」にしか存在しない、心に描く創造を拠り所に心配する。
この法則が抽象的な概念でなく「時」の方が抽象的である。
ここまでくると視点は変わるが、現在のこの瞬間は、すべて幻と言えるかもしれない。
哲学的な法則だが、特に過去の後悔や未来の心配に取りつかれがちな人には、新しい視点を与えてくれます。
永遠に現在しかないという考えは関心を現在に引き戻し、人生を永遠に変えることができる、もちろん永遠もまた、現在の中にある。
心配や後悔、問題のほとんどは、今この瞬間には存在していない、心の中にある「過去」や「将来」のファイルにしまわれた、心象や感情や連想の中に生きている。
ましてや、暗闇のロープを蛇と見間違えるように、不安や恐怖は、今この瞬間の事実でさえ間違った認識を生み出したりする。

この法則は、精神の残骸を拭い去り、心を単純で平和な状態に戻してくれます。
「こうだと考える」現実でも「こうだと嬉しい」「こうあってほしくない」現実でもなく「あるがまま」の現実を認めなくてはなりません。
確実に存在するのは、時間を超越したこの瞬間だけ、それ以外は心が見せる魔法の影芝居なのです。
この身体が生きるのは、現在の瞬間、過去の間違いや将来の問題について心を悩ますことがあったら今だけが存在することを思い出す。
必要なのはリラックスして今この時を慈しみ、一歩ずつ歩むことだけ、
目的達成に必要な手順を省こうとする人は、現在の瞬間に意識を集中する。
過去や未来のことが思い浮かぶと瞬間に緊張し、動揺する、その時この法則を思い出してもじきに忘れてしまうかも、しかし、これを繰り返すうちに現在の瞬間は確実に充実していくでしょう。
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