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執筆者の写真YOSHIYOGA

知と心


「低血糖症状じゃわ」

母様の今日の電話の一言目

なかなかの専門用語

聞けば昨日の受診の際 長く待たされて 冷や汗が出てきて しんどくなったのとの事

私「先生はどういよったん?」 母「ゆうてない」

いったい母様は 何しにバスに揺られて 通院しているのか? その場で突っ込み

この低血糖症状は 先日 通院の時に血糖値と気にして 極端に食事制限している事に対し 話した矢先なのです

作業療法士の学生時代 病理学 運動学 心理学

次々と新しい疾患の事を学ぶ際

これは○○ではないか?

自分の症状や 実習の場面で 学んだ事を実証しようと 症状に近づけたり

当てはめようとする感覚と 似ているのではと思った

得た知識を活かしたい感覚 これは 学びを始めた時に 陥りやすい事

これは 訴える側もそうであり 治療者側もそうである

母様の場合は その事不調により 心配し心配されて 注目を浴びる 心理的な作用が働いているように感じる

例えば 前屈が苦手な方を例に

問題点は ハムストリングが固いからと ひとまとめにしがちだが

主動作筋と拮抗筋のバランスもあるし

また 心理的な 頭を足に着けないといけないという 思いからの過度な緊張が生まれたり

様々な事が絡み合って 出てきている状態

何々だからこれこれという 単純なものではない

だけど 新しい知識を知ると それに 擦り合わせたくなる気持ち

今の母に

秋はヴァ-タが過剰になるから グランディングを意識しないと危ないよ

今日は満月はエネルギーが 高くなるから事故に気を付けて

などと ガイドすると

そっちの方に 意識をあわせてしまうかも

それが 今回の母様の言葉から 感じた事

学びは 視野を狭めるものではなく

真実を多方面から見つめる為のツール

スピリチュアルも チャクラも ムーンサイクル 陰陽も

すべてが 知識のひとつであり それがすべてではない

過度の知 片寄った知は 真実を見えにくくすることも

知が心の声を 聞き入れにくくしていることが あるかもしれない

知と心のバランス 見つめ直す時


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